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大岩秀幸 選手にインタビュー

昨年の全日本選手権ではファイナル入賞も果たされた、オネストサポートドライバーの大岩選手にRBエンジンについてお話しを伺いました。エンジンの特徴からアドバイスまで、理論派(?)大岩選手ならではのGPツーリングで参考になるお話が満載です。

Interview

オネスト
RBエンジンの特性、ここが魅力、という所を教えて下さい。

大岩秀幸選手

大岩選手
まず第一に11.5mmのクランクシャフトです。11.5mmの長所である、低速域からのトルク感と、鋭いレスポンスは立ち上がり時のアクセル操作にリニアに反応し、ライバルより一歩前に出ることが可能です。
オネスト
確かに他社さんのものより少し細いクランクシャフトを採用し続けています。
大岩選手
次にピストンとライナーの関係ですが、これは、膨張率の違いにより、低温時には渋く、高温時には緩くなることが一般的ではありますが、RBエンジンはこれらが効率的、有効的に生かされた仕様になっていると思います。それはRBの、エンジン冷却部位をインナーヘッド部分に集中する構造によってピストン上死点付近の冷却効果が高く、圧縮を確保しながら、ライナー部分は適度に温度が保たれ、ピストンとライナーの擦り合わせ抵抗を軽減しているからです。その結果、クセのない、スムースかつトルクフルな仕上がりになっています。また、このためにコンロッドなどへの負担も軽減されることとなって、RBは寿命が長いんです。
オネスト
はい、寿命も長いし、頑丈です。なかなか壊れませんよ!
オネスト
現在ツーリングエンジンは3種類、上からT10RC,T10,TJ10とラインアップがありますが、どれを選んだらいいか、迷われている方のためにそれぞれご紹介下さい。
大岩選手
TJ10は全体的に扱いやすく、インフィールドがテクニカルなステージに威力を発揮しますね。オーバーでもアンダーでもない、鋭いレスポンスとパワー感は、普段遊べるエンジンとしてビギナーからエキスパートまで納得して頂ける仕様だと思います。
オネスト
T10はまだ、試して頂けていないのですが、(すみません・・・)基本的には昨年のT9の特性を受け継いだ本当に使い易いエンジンだと思います。
大岩選手
はい、去年T9で感じていたのは、TJのフィーリングのまま、更に鋭くパワー感をアップさせたエンジンだということです。
オネスト
ミドルエンジンの位置づけではありますが、そのパワー感から、まだこれより上のエンジンが有るの?と驚かれたことが何度かありました。
大岩選手
昨年のトップエンジンT9RCは、T9をベースとして、ピストンとライナーのマッチドが行われ、ハンドメイドチューンのクランクシャフトによりさらに高回転までスムースに回るものでした。いずれにしましてもテクニカルなステージから中高速ステージでもストレスなく使える、オールマイティな仕様になっています。
オネスト
今年大きく進化を遂げたのはそのT9RCの後継、T10RCでした。感触はいかがですか?
大岩選手
T9RCとは全く異なる仕様です。T9RCがオールマイティだったためホクセイサーキットのような高速ステージで、かつレースなどでハイグリップ路面になった場合での使用において、コンマ1秒でも速いタイムを出したいドライバーにとっては若干物足りなさを感じることもあったかもしれません。今回のT10RCはそれらのドライバーの期待に応えるべく、高速ステージ・ハイグリップ路面での使用を前提とした中回転から高回転付近を更に鋭くパワーアップした仕様です。若干使い手を選ぶ、エキスパート向きの仕様ですが、ニードル調整とクラッチ調整さえマスターしてしまえばライバルより、より速く前に出ることが可能な特性です。
オネスト
では、最後にRBエンジンをお使い頂く方にアドバイスがあればお願いします。
大岩選手
特に難しく考える必要はありませんが、低速域からトルクが十分にあるため、一速のギアを若干HIにし、しっかり繋がるクラッチのセッティングにする事がRBエンジンの性能を最大限に引き出すために必須事項となります。不具合等を回避するため、事前に必ず分解して内部を点検し、バリが無いか確認することをお勧めします。エンジンの慣らしも、クラッチのセッティングを低速域から繋がる重たい状態にし、早い段階からエンジン温度を上げていくことで良いエンジンとして仕上がりますよ。
オネスト
ありがとうございました。今期もがんばってください!